障害者施設でも活躍 介護福祉士の仕事内容とは[2018年06月22日]
介護福祉士は、高齢者施設(デイサービスや特養など)で仕事をするというイメージがありますが、実は障害者施設でも介護福祉士は活躍しています。
障害者施設で働く介護福祉士はどのような仕事をしているのでしょうか?
今回は、障害者施設で働く介護福祉士の仕事内容について調べてみました。
障害者施設の特徴
障害者施設とは、障害を持っている人に対し、生活介護や自立支援、就労支援などを行う施設です。障害は、大きく分けて「身体障害」「知的障害」「精神障害」の3つに分けられます。また、障害者施設は「通所施設」と「入所施設」があり前者は、施設に通いながら支援やサービスを受ける施設で、後者は施設への一定期間の滞在が必要な施設となります。
障害者施設の仕事内容
障害者施設の仕事内容は、大きく分けて「生活介護」「就労支援介護」「余暇活動の介護」の3つからなります。
●生活介護
生活介護はデイサービスのような日中の活動をサポートする仕事です。
利用者と一緒に掃除や体操、散歩などをしたり、簡単な内職の仕事をする場合もありま
す。また、重度の障害を持つ人には入浴や排泄、食事、着替え等の介助を行います。
●就労支援介護
就労支援介護は、就職や自立のための訓練や作業のサポートをする仕事です。
障害者の方が就職するには、「健常者とほとんど同じような、一般的な就職をする場合の
支援」と「一般的な就職は難しいが、補助があれば仕事ができる場合の支援」の2種類
があります。どちらも障害を持っている人と職場の適性を見極めて仕事内容を選ぶこと
が重要となります。
●余暇活動の介護
障害者の方が、買い物や映画などの余暇を楽しむ際にサポートするのが、余暇活動の
介護です。視覚障害の方の介助は「同行援助」、重度の知的障害や精神障害の方の介助は
「行動援助」と呼ばれています。
介護の内容によっては、経験年数や専門的な知識が必要な場合があります。
障害者施設で働くのに必要なこと
障害者施設で働く場合はまず、一人一人の障害のレベルはもちろん、癖や習慣を理解することが大切です。
また、障害者がパニックを起こした時などは臨機応変に対応しなければならないので、状況を客観的に捉える力も必要だと言えます。
障害者施設で働く介護福祉士の仕事内容のまとめ
障害者施設で働く介護福祉士の仕事内容をまとめると、基本的には介護施設での仕事とそんなに違いはありませんが、障害者に対する理解や知識が深まり、臨機応変に対応できるスキルが身につくということがわかります。
その分野の資格や専門性を身につけると、他の介護施設でも役に立つことが多いので転職にも有利だといわれています。
「介護の仕事の幅を広げたい」と思っている方は、障害者施設で働くことを検討してみてはいかがでしょうか?